ありのままの国試勉強の記録ー12月編

9月から11月初旬までの2か月に及ぶ卒業試験をボロボロになりながらやり切って、

疲れ果てた僕は廃人のような過ごし方をして1か月くらい何もせず溶かしてしまった。

 

ふと気づくと12月頭。

医師国家試験まであと2か月もない、、、、

 

変な動悸を感じながら焦り全開で勉強を再開した。

 

そして、先に勉強進めていた同期の友達と話していると、

現時点での自分置かれている状況がかなり危機的なものであることに気付かされた。

崖っぷちも崖っぷち。

 

皆がやる演習問題集のQBは全くといっていいほど手をつけてないし、

映像授業もとったことない、、、、

 

国家試験では現役生は5%落ちる。

みんなが血眼で勉強しているからこの5%はかなり厳しい。

自分が入りそうで怖い。。

 

ほとんどみんなが視聴している予備校の映像とっないってつまり、

マップや便利グッズなしにモンスター狩りに行くようなものだ。

 

とりたい、、、!

だが間に合わない。。。

 

もう残された道は一つだ!

過去問を回数別に五年読み込んで、

『イヤーノート』と『病気が見える』を駆使してやり切るしかない。

 

ただ、究極マップはとることができる唯一の映像講座かもしれない。

 

 

とりあえずここ一か月の記録をあげてみる。

 

12/3時点の進捗。

地べたからのスタートなり。

 

 

以下ジャンクな記録。

 

12/4 39/10時間

前半でゆっくりやりすぎた。

後半の逐次時間はかるスタイルで15倍速になったが、それでも50問の演習に十時間かかる。理想は八時間。

ランダムに分野を演習していくから、派生させる能力を磨ける。

臓器をやるというスタンスよりは、問われている疾患でやる検査は他の疾患でどう使うかなど、縦ではなく横のつながりを極めていく。

朝ノートのテーマごとの暗記を30分で毎日行う。

話し合いは二時間は絶対かかりそう。

そして、一文ごとにまとめる余裕はないので、問題に直接要点を書くか、イヤーノート参照ページ書くか。

 

ノートには最低限覚えなければいけない要点や暗記要素の強いもの(基準など)

重要そうな視点からの情報整理

全て完結する必要はない

 

書くのがしんどいものなどは復習する際にわかるように問題集に印や付箋、

参照すべきイヤーノートページは赤字で記載

 

12/5 51問 公衆衛生2

公衆衛生割合が多かったから早くできた。

問題演習投げやりになっている。

問題をただこなし進めているだけのようにも感じる。抑えるべき基礎的要点掴めているか?

 

変更点

・参照ページはテキストに記載しておくか、ページ名にマーカー引く。

重要事項はまとめノートに。

情報多すぎるやつや時間内に覚えきれないやつは、読みこむべきテーマを緑のノートに記載。

・問題解く際の気づきや聞かれそうなテーマは言語化してテキストに記載しておくこと。

(振り返りの試金石となる。)

・読み合わせで、気づきはテキストに記載。

その日に復習してまとめノートに記載などできるのが理想(帰る30分前に終わらせたい)

無理なら2周目で

・公衆衛生ではQBテキストに付箋

確実に忘れると断言でき、重要そうなことは赤

忘れそうないし、そこまで重要ではないが確実に忘れるもの 青付箋

・帰宅後復習をまず最初に。

 

12/6 35

11:00から開始した。

大反省、朝9;00に行くべし。

明日は60問目指す。

ノート復習忘れずに。

 

12/7 35問 帰宅後復習

9時に行けた。

焼肉行ってから、1人になってだれた。

三時間弱ロス。

それでもスピード遅い。

 

15分超えたら潔く諦めて緑ノートにまとめること書こう。

こなす事も深くやると同じくらい重要。

 

12/8 39

明日は公衆衛生10問軽めにやる

その後にいつもの流れ。

 

明日のテーマは最低限を言語化すること、

問題の枝葉知識ではなく大局をみて問われることを言語化する。

 

12/9 45問 公衆衛生10

 

12/10 34問 公衆衛生5

IEで発熱の発想が出なかった。

長文問題では鑑別を書き込みながら説いてみる。

疾患に足してのマストな症状と検査値を集中的にマスター。

 

12/11 40問 公衆衛生10

 

12/13 25

朝の11時近くに行ったことで、気分が上がらず一日かなりルーズな気持ちで過ごしてしまった。。。

そして、同時に時間に無頓着にゆっくり調べてノート書いてというふうに過ごしてしまった。

明後日から必修であることを考えると明日で50問はマストでやりたい。

朝は8時起床を目指す。

 

12/14 40問 公衆衛生10

 

12/15 必修150問 公衆衛生10

116回正答率 74%(A)77%(B)

115回正答率 82%

必修落ちが見えて来た。。。。

10年やってストック作る。

 

12 /16 必修50

 

12/17 必修100

 

12/18 一般臨床32問 公衆衛生10

 

12/19 一般臨床46問 公衆衛生12

27日までには3年分終わらせる!

31日の模試までの3日間は大雑把に3年見返して、

国試が好きな領域を知り、今後出そうなこと予想。

自分の弱点を知ろう。

こなすのに必死でミスを記録する余裕や振り返り分析が甘くなって来ている。

 

12/20 一般臨床44問 公衆衛生10

必死。

明日16時までに残り45問終わらせる。

115回の成績:臨床問題

 

12/21 一般問題45問 公衆衛生2

山際先生の講義受けて、不毛な勉強地獄にいることに気付かされる。

勉強手につかなくなる。

 

12/22 一般問題50問 公衆衛生10

卒業試験で使ったまとめノートを丸暗記するスタイルを変える。(情報が少なすぎること、卒試時作ったものなので偏りある、国家試験までの日数的に必要な全ての情報をまとめるのは無理。)

重要そうな事項はマークしたところだけ覚えて、あとは捨てる。

イヤーノートを読み覚えていくスタイルにシフト。

出て来た重要事項は教科書に付箋。赤青黄の優先順位で付箋色分け。

・科目関係なく赤と青を読みまくり暗記する。

・覚えたら黄色に順位下げる

・強化日に科目ごとに色関係なく読んで頭に入れる。

ノートは最低限に。ただし、数値暗記やややこしい治療や症状の対比では有用。

 

1月頭3日間くらいで究極マップを完成させる。(映像時間は12時間)

110日くらいに五年目終了。

111日から20日まで五年分2周目。

20日から25日で直近三年を3周。

同時並行でイヤーノート、病みえの該当箇所復習。

究極マップの暗記と使えるようする訓練。

まとめノートの暗記。

 

逆算すると、12/30の模試の3日前に三年分一周目終了。

2日間で1月にスタートダッシュできる準備をする。

つまりは復習しやすいようにする情報整理。環境整備

・過去問で出てるテーマについて参考書該当ページに付箋を貼り終えること。

・国試の問題傾向を分析して、前年度出て来たことをどのように出題するのか傾向を探る。

・まとめノートの覚えるべき知識を厳選する。(これから数日間同時並行。)

 

12/23  一般臨床25問 公衆衛生10

車検申請思ったより時間かかった、、

調子狂ってそのままだれた。

 

12/24 35

メリクリこんにちは。

サンタは僕をゴリしかと。

今宵は世の男女が最も淫れるのだ。

うらやま。

 

12/25 45

 

12/26 40問 公衆衛生10

 

12/27 30

 

12/28 15問 公衆衛生QB1周目 50

三年分一周終わったでぇ!

何やったかめちゃくちゃ忘れてるが、、、

 

12/29 公衆衛生QB1周目 50

 

 

12/30 12/31 2回メディックメディア模試 

 

思ったより好成績で嬉しい😭

 

でも僕は基礎力ないから、いつ落ちてもおかしくない。

1月も追い込みかける!

 

来年ニートになるのは絶対阻止したい!

初めてのお産の立ち会い

長い座学の4年間を経て、いよいよ1発目の実習が始まった。

僕の場合、最初の1ヶ月は産婦人科の実習を回る。

 

そんな実習始めの月の3週目の朝、予定していた帝王切開見学のため手術室に入って待機していたら、内線で突然連絡が入って、着替え直してすぐ来るようにという指示を貰った。

 

分娩室に到着するとそこは思っていたより暗い部屋であり、馬が駆け抜けているような音で、軽快なリズムで、胎児心拍の鼓動が部屋中響き渡っていた。なんだか神秘的だった。分娩室の奥に、同期の実習生を見つけて、妊婦さんに配慮して、こっそり移動して合流した。

 

基本的に正常分娩の場合は、助産師さんが担当し、産婦人科の主治医は折を見て見回りに来る。正常分娩は助産師さんがメインで采配を振るい、帝王切開等の対応が必要な分娩は産婦人科医が担っている。そんな住み分けができているのだ。

僕は助産師さんの仕事ぶりに感動した。妊婦さんに適切なタイミングで声をかけたり、身の回りのケアをしたりしながら、母体と児のバイタルサインをチェックしながら、分娩が正常に進行しているかどうかの判断をしなければならない。正常分娩に関して、いわゆる看護師的な側面と医師的な側面が両方求められる。

だから、それを難なくこなしている助産師さんが純粋にすごいと思った。

 

分娩室に到着したとき既に8cm子宮口が開大しており、あと2cmで全開大出会った。全開大した後、児が骨盤から降りて来る。ただ、この2cmが開ききるのが長かった。1時間くらい妊婦さんが陣痛に堪え続け、ようやく全開大が完了して、娩出準備のGoサインが助産師さんから出た。立会いの始めからこの時点までで、僕は途方もない時間の長さを感じており、すべての妊婦さんに尊敬の念を覚えた。そしてそもそも、この全開大・娩出準備まで陣痛開始から12時間経過しているというではないか。遷延分娩の定義は初産婦で30時間以上とあるが、陣痛を感じ続けながらそれほどの時間を過ごすのはどれほど大変なことなのか正直想像もできない。

                                                                                       

立会い開始から1時間と少し経過して、分娩の最終段階に突入した。分娩が始まると、一定間隔で子宮が収縮するのだが、これを助産師さんがモニターしており、タイミングに合わせて妊婦さんに気張るように指示する。

「私の合図に合わせて、お腹に力を入れて〜!硬いウンチを出す感覚で力を込めよう!」と助産師さんが言う。

なるほど、出産の時の力の入れ方は排便と似ているのかと感心した。

 

そのまま掛け声をかける時間が1時間経過した。だがなかなか、児は出てきてくれない。そして、妊婦さんは陣痛との長い格闘の末、徐々に力尽きてきている。

さらに追い討ちをかけて、血圧が上昇してきた。収縮期血圧が、180を超えた。

一般に正常の収縮期血圧が120代くらいまでと言われる中、妊娠中・分娩中とはいえ高すぎる。脳・心臓・腎臓・大血管などに障害が起こる危険性がある。

降圧剤を何度も投与したが、依然として血圧は下がらない。

急ぎ娩出を完了して、高血圧状態から抜けなければ危険だ。

 

そこで、産婦人科医の先生の提案で、吸引分娩を行うことになった。

吸盤を児の頭にくっつけて、引っ張るのである。

吸盤装着完了し、力を入れるもなかなか児は出てこない。力を入れすぎると神経損傷のリスクがある。

そこで、助産師さん・産婦人科医総出で子宮を押して、吸盤を慎重に引っ張る。妊婦さん、なんとか堪える。収縮期血圧230突破。バイタルサイン点滅。頼むから無事出産が終わりますように。祈るばかり。

遂に頭が見えた!

 

だが、初産ということもあり、会陰部を通過できない。このままでは裂傷が生じてしまう。そこで産婦人科医の先生が、7時の方向にハサミを入れて会陰部を緊急切開。バチンと切ってしまうも、妊婦さんはそれどころではない様子。出産とは本当にどれほどの痛みなのか。。

妊婦さんの叫びとともに、ずるりと胎児が出てきた。

始め10秒くらい泣くことはなかったので、固唾を飲んだが、無事大きな声で泣いてくれた。胸を撫で下ろした。胎児の状態を示すapgerスコアは満点だ。

本当に心の底から安心した。

 

看護師の方々に預けられ、羊水と血液や体液を拭いてもらって、母と対面した。

母は長時間にわたる痛みとの格闘の末、力尽きて放心していたが、瞳には確かな輝きと潤いが宿っていた。こんにちは坊や。

 

腹を痛めて産んだ子、と言われるが、

母と子を繋ぐ愛情が形成される瞬間は現実に存在するのだ。

 

そんな素晴らしき場面に立ち会わせてくれた、妊婦さんや先生方に感謝だ。